「ら」抜き言葉や口語表現の書き分けルール
日本語をマスターしよう：一般的な文法ミスを避けるためのガイド！: 「ら」抜き言葉や口語表現の書き分けルール
「ら抜き言葉」は、動詞の可能の助動詞「られる」の「ら」が抜けてしまう言葉の現象で、特に上一段活用と下一段活用の動詞で起こりやすいです。たとえば、「食べられる」を「食べれる」とすると「ら抜き言葉」になります。書き分けのルールとしては、動詞に「ら」があるかないかで正しい表記かどうかを判断し、次のような見分け方があります。
「ら抜き言葉」の見分け方ルール
- 上一段活用（例：着る、見る）や下一段活用（例：食べる、蹴る）の動詞の可能形は、正しくは「られる」を用いる。
- 「ら抜き言葉」かどうかは、その動詞を「～よう（勧誘表現）」に変えてみて意味が通じるかどうかで見分けられる。通じるなら「ら抜き言葉」の可能性が高い（例：「食べよう」→「食べれる」は誤り）。
- 動詞の未然形に「ない」を付けて意味を成す場合も「ら抜き言葉」となる（例：「食べない」→「食べれる」は誤り）。
- 五段活用の動詞は「ら抜き言葉」とはならず、可能形として「れる」を使うのが正しい（例：書く→書けるは正しい）。
口語表現と書き言葉の使い分け
- 会話でよく使われる「ら抜き言葉」は話し言葉では頻出し、違和感が少ないが、文書や正式な文章、ビジネス文書では避けるべきとされる。
- 書き言葉ではきちんと「ら」を含めた形（例：「食べられる」）を使うのが正しい。
- 口語でのカジュアルな印象を与えたい場合は「ら抜き言葉」が使われることもあるが、文章として書き分ける際は伝統的・正式な形を尊重する。
このように、「ら抜き言葉」は口語と書き言葉で使い分けられ、口語では比較的許容されやすいですが、書き言葉では誤用とされるため、書く時には注意するのがルールです.